【IT転職あるある】フリーランスSEのメリットとデメリットを知ろう
【IT転職あるある】フリーランスSEになると収入が上がるイメージがあるのですが、実際はどうなんですか?
実際ってどうなんでしょうか?
この記事では、フリーランスSEのメリット・デメリットを具体的に記載していこうと思います。
目次
◎フリーランスSEになるメリット
フリーランスSEになるとなんとなく収入が上がりそうというイメージを持っている方多いですよね。
ざっくりこの3点が大きなメリットではないでしょうか。
1:収入が上がる
2:自由な働き方
3:節税対策ができる
1:収入が上がる
絶対とは言えませんが、フリーランスSEに転職したら正社員のときよりも収入が上がったという声はよく聞きます。
私の知り合いでこんなフリーランスSEさんは沢山います
・Java開発1年程度の経験 → フリーランスに転職して月収40万円以上に(年収480万円以上)
・Ruby開発3年程度の経験 → フリーランスに転職して月収50万円以上に(年収600万円位上)
転職後は結構な収入ですよね!
エンジニア歴10年くらいの方だと月収70万円や80万円くらいの方も珍しくないです。
フリーランスとしてPLやPMとして参画すると月収100万円以上という話もよく聞きます。
結論としては以下の考え方によります。
フリーランスSEの収入について
・スキルをちゃんと積んでいけば月収70万円(年収840万円)くらいまではいけます(もちろん最初スキルが低いと月収30万~40万くらいからスタートというケースもあります)
・フリーランスの収入に基本的に残業代は含まれません。ホワイトに働いて高収入をとるイメージです。
・月収100万円位上を目指したいならフリーランスでPMを目指そう
上の記事を読んで、高い!と思った方は転職も含めて検討してもいいかもしれませんね。
大企業に勤めている正社員の方はボーナスが沢山支給されると、そこまで年収変わらないと思うかもしれませんが、節税効果も含めて計算したら上がる方も多いでしょう。
加えて、フリーランスはご自身のスキルを上げていくと、比例して年収は上がり続けるのが一般的なので、そういう世界で働きたい場合はフリーランスが向いているかもしれませんね。
2:自由な働き方ができる
フリーランスになれば自由な働き方を勝手にしていいわけではありませんが、働き方の選択肢はかなり増えます。
例えばフリーランスならではの働き方としてこんなことも可能です。
・同じ職場にいる期間は選べる。1年から2年で現場を変える人が多い。
・資金に余裕があれば、1年働く→2ヶ月旅行→2年働く→2ヶ月放浪の旅 みたいなことも可能
・土日の副業や個人受託の起業も並行できる
・在宅ワークなどもスキルを身につければできる
・同じ職場にいる期間は選べる。1年から2年で現場を変える人が多い。
正社員で働いていると1年も経っていないのに転職するってどうなのかな?という感覚はあると思いますが、フリーランスでは正社員に比べてそういう感覚はほとんどありません。
むしろ同じ職場に5年以上いるというケースは非常に珍しく、多くの方は1年から2年くらいで現場を変えています。
上司との相性がすこぶる悪い、技術的には問題ないが社風が合わないという不可抗力でモチベーションが上がらなくても、まあ半年くらい働いたら現場を変えるか!という割り切りがしやすいのもフリーランスのメリットだと思います。
・資金に余裕があれば、1年働く→2ヶ月旅行→2年働く→2ヶ月放浪の旅 も可能
こういう働き方も完全に自由にできます。
ブランクが少し空いても次の案件を探すのに不利にはなりません。もちろん数年のブランクが空くことによって、スキル的に大丈夫?という状態になったら別ですが、1ヶ月や2ヶ月のブランクであれば問題はないでしょう。
・土日の副業や個人受託の起業も並行できる
個人で働くわけですから、副業に対する制限は全くありません。つまり収入源をいくつ持つかコントロールする自由があります。
キャパがあるならフリーランスとして複数の案件をうけてもよいですし、知り合いや仕事仲間から土日に在宅でできる業務を請け負うこともできます。
今は定年後の年金問題なども社会問題になっていますので、会社に所属しなくても副収入を稼ぐという経験を早くからしておけば、老後の収入の対策も立てやすいと思います。
・在宅ワークもスキルを身につければできる
フリーランスになれば在宅の案件を獲得することもできます。
詳細は書きませんが、簡単にいうと3つの道があります。興味のある方は是非詳しい情報を取ってみてください。
・どのスキルや言語でもよいので一人で考えて業務できるスーパーSEになる
・フロント系の言語をマスターしてWebデザイナーの案件を獲得する
・Webマーケティングの経験を積んで案件を獲得する
3:税金対策ができる
フリーランスとして働くことの大きなメリットとして、節税があります。
節税と聞いてピンとこない方も多いと思いますが、ここでは普段のレシートをしっかりと集めておけば税金が減る可能性がるということくらいを覚えておいてください。
しっかりと節税すれば、同じ年収500万円の人でも正社員のときよりも税金が半分くらいに減ることだってあります。
◎フリーランスSEになるデメリット
デメリットについては非常に間違ったイメージを持っている方も多いのですが、あえて書くと以下の5点が挙げられると思います。
1:正社員よりは雇用が不安定
2:確定申告をする手間がかかる
3:会社のコミュニティに属している感覚は薄い
4:フリーランスになりたての時は不動産の賃貸契約などで苦労することも
5:正社員よりも福利厚生が少ない
1:正社員よりは雇用が不安定
あくまで正社員と比べてという意味ですが、雇用の不安定さはデメリットの一つです。
契約が終了となるケースは主にこの2つです。
特に知っておいていただきたいのは、スキル不足や実力不足で契約終了になるケースは非常に稀であるということです。
1 プロジェクトの終了、規模縮小による契約終了
2 勤怠に問題があり(欠勤が多い、遅刻が多い、仕事中に居眠りなど)契約終了
プロジェクト終了、規模縮小による契約終了
これはフリーランスである以上、極稀に起こってしまう事象なのですが、自身の経歴には全く悪影響はありませんので、切り替えて代わりの案件を探します。
エンジニアとして経験も積み、慣れてくるとすぐに次の案件は決まります。
勤怠に問題があり契約終了
まず、普通に出勤してまじめに働いていれば問題ありません。
これはもう問題外なので多くは記載しませんが、社会人としてどうなんだ?というレベルなので改善するしかありません。正社員でこういう方をクビにできないのは会社経営者からするとかわいそうと思います。
この手の話をすると、スキル不足でクビになるケースがあるのでは?という意見をいただきますが、そういうケースはほとんどありません。この話題については別の記事で記載をしていますので、気になる方は下の記事をチェックしてみてください。
2:確定申告をする手間がかかる
確定申告は確かに正社員のときはしなくてもよい作業でしたので、手間といえば手間です。
ただし、メリットとデメリットが混在しているのでしっかりと理解しましょう。
確定申告についてまとめると
・全ての手続を自分でやると確かに手間です。
・多くの方は税理士さんに委託するのでほとんど手間はかかりません。
・むしろ節税ができるメリットがあります(上のメリットの部分に記載しています)
・一社会人として、自分のお金の管理くらいはしましょう
全ての手続を自分でやると確かに手間です。
確定申告のための作業で帳簿作成などは確かにたいへんです。
結論からいうと、すでに簿記の知識が有る方を覗いては税理士に任せればよいだけです。フリーランスSEならIT系の技術を磨くのに時間を使いましょう。
多くの方は税理士さんに委託するのでほとんど手間はかかりません。
税理士さんに任せるとレシートをとっておいて、年に1度だけ税務署に税金を支払いに行くくらいしかやることはありません。
むしろ節税ができるメリットがあります(上のメリットの部分に記載しています)
これは上のメリットの部分に記載をしているので多くは記載しませんが、正社員より手間ですが手元にお金が残る額が増える可能性があるので、知らない、わからないではなく、情報を知っている前提でどちらがよいか選んでいただければと思います。
一社会人として、自分のお金の管理くらいはしましょう
フリーランスは1年に1度所得税を確定申告という形で納税するので、ある程度のお金を納税用にとっておく必要があり、そういう意味でもお金の管理が必要ですが、正社員であったとしても毎月いくらずつは貯金するとか、毎回ボーナスを頼りに計画性のないクレジット払いを繰り返しているのであれば改善した方がよいと思います。
正社員、フリーランスどっちがよいかというよりは、社会人としてこれをデメリットと感じないくらいの自己管理能力はつけましょう。
3:会社のコミュニティに属している感じがしない
これはフリーランスなので当たり前といえば当たり前ですが、一応記載するとこんな感じです。
・正社員専用の社内DBや社内会議にアクセス、参加できないことがある
・部長、課長といった役職はつかない
・社員旅行などは対象外となる
記載した内容にどうしてもこだわりが有る方は正社員のままいればよいと思います。すべて良し悪しではなく価値観です。
4:不動産の賃貸契約で苦労することもある
フリーランスになりたてのタイミングでよく起こる現象です。
不動産の賃貸契約をする際に、3年分の確定申告書類を提出してくださいと言われることが多いのですが、なければ有る分だけ提出します。フリーランスになりたての場合は当然まだ確定申告の書類なんて持っていないので、何も出せません。
なので、はじめてフリーランスSEになるタイミングと引っ越しをするタイミングが重なっている場合は、先に引っ越しを決めて、その住所を基準にして案件を探すのがよいでしょう。
また、フリーランスSEとして3年分の確定申告書類が提出できる(2年分くらいでも十分説得力はあります)場合は、正社員と比べて苦労せずに賃貸契約ができる場合も多いです。これも物件のオーナーの価値観次第なので運もありますが、フリーランスSEは同じ案件に参画している限りは毎月の収入が一定なので、個人で商売をしている人の中ではこの手の審査は通りやすいです。
5:正社員よりも福利厚生が少ない
フリーランスでも全ての福利厚生がないわけではないのですが、正社員に比べると福利厚生は少ないです。
そうは言っても労働基準法などの法律で守られている部分はあるので、規定時間を超えると残業代は支払われますし、有給という名目はありませんが、給料に影響のでない休暇をとることは可能です。
フリーランスに福利厚生が少ない理由をざっくり言うと、福利厚生に回しているお金を収入として受け取っているからです。なので収入が高めに設定されていることが多いので、それで福利厚生も正社員並に整えてほしいというと、かなりわがままな意見となってしまいます。
代表的なもので言うと産休、育休、家賃補助、傷病手当などはフリーランスにはありませんので、気になる方はそれ用の貯蓄をするか、保険によってカバーするなどの手段を検討するとよいと思います。
ただし、正社員でも全ての会社に産休、育休、家賃補助などの制度が整っているわけではありません。特にIT系のベンチャー企業などは最低限の福利厚生のみという会社も多いです。
◎まとめ
今回はフリーランスSEのメリットとデメリットについて記載をしてみましたが、結局正社員とフリーランスどっちがよいのですか?という質問に答えはありません。
この記事を読んで、フリーランスの方がよいと思う方も、正社員の方がよいと思う方もどちらもいると思います。
ですが、なんとなくのイメージでご自身のキャリアや転職先を決めるのではなく、正しい情報を取って決めていただくことが一番重要なのではないかと考えています。
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