【IT転職あるある】フリーランスSEに関するイメージと実態のギャップについて

【IT転職あるある】フリーランスSEは高いスキルのある一部の人間だけがなれるという間違った常識

フリーランスSEへの漠然とした憧れはあるんですが、まだ自分はSE歴3年だし、まだまだ先のイメージだと思っています。
でもたまに自分と同世代でフリーランスとして働いているSEさんがいるという話も聞くのですが、実際はどれくらいのスキルや経験があればなれるものなんでしょうか?

 

これは開催している交流会でも本当によく出る話題の一つです。
この記事では、このようなフリーランスSEについてのイメージと実態の違いについて記載していきます。

フリーランスSEのメリット・デメリットを正しい情報として知ってもらえらたと思います。

◎ITフリーランスSEについてのよくある誤解

正社員や派遣社員で働くSEさんにフリーランスSEのイメージを尋ねてみると、びっくりするくらい同じようなイメージを持っている方が多いです。

特に多いのがこの5つの内容です。

・その①:そうとうなスキルが必要である

・その②:自分で仕事を探さないと行けない

・その③:スキルが低いとクビになる

・その④:なんとなく忙しい

・その⑤:確定申告が必要なのでお金の管理が大変

誤解①:そうとうなスキルが必要である

結論から言うと、Javaなどの主要言語の開発経験が1年程度あればフリーランスSEとして案件を獲得できます。

私の知り合いでこんなフリーランスSEさんはたくさんいます

・Java開発1年程度の経験 → フリーランスに転職して月収40万円以上に

・Ruby開発3年程度の経験 → フリーランスに転職して月収50万円以上に

 

転職後は結構な高収入ですよね!

でも開発経験1年程度の正社員で社会人2年目の方や、開発経験3年目の正社員で社会人4年目の方が月に40万円や50万円もらっている話って聞いたことないですよね?普通は社会人二年目の方だと月に20万円前後というのが平均かと思います。

ただし、正社員の社会人二年目の方が受託案件でクライアント先に常駐する場合、人件費としての単価というものが存在しますが、その単価として動いている金額は40万円〜50万円というケースが多いです。つまり、雇用形態にかかわらず人件費としては同じくらいの高い金額が動いているにもかかわらず、それをほぼそのまま受け取れるフリーランスと、かなりピンハネをくらう正社員という仕組みの違いがあるだけなのです。

会社対会社としては同じ額を支払っているので、当然求められるスキルがフリーランスだと極端に高くなることもありません。

つまり主要言語(Java,Ruby,PHP,C#などなど)の開発を現場で1年以上やっていた方なら、案件は獲得できるというのが実態となります。

誤解②:自分で仕事を探さないと行けない

割合はわかりませんが、ITエンジニアに限っていうと、自分で仕事を探している方のほうが少ないのではないでしょうか。

私の知っている限りでは、多くの場合はフリーランスに強いエージェントに登録し、仕事を探してもらっています。スキルシートという簡単な職務経歴書のようなシートを記載して、希望や転職時期を伝えれば、あとはマッチした案件を紹介してもらうのを待つだけです(賃貸の部屋を不動産屋さんに探しにいくようなイメージです)。

紹介してもらった案件のなかで、面接に進めたい案件を返事して、面接に進み、面接で受かれば晴れて案件獲得です。週5勤務の案件に入った場合は、正社員の場合と同じように毎日同じ勤務地に出勤するので特に大きな生活の変化はないと思います。

 

誤解③:スキルが低いとクビになる

フリーランスSE経験者の方に、自分が原因で案件を終了させられたことがあるかとたずねた際に、殆どの方がないと答えます。たまに出てくるのは勤怠不良(休みが多かった、遅刻が多かった)でクビになってしまったというケースです。

スキルでクビになるケースがほとんどない理由には面接の仕組みにあります。フリーランスの面接はかなり技術的なことを細かく聞きます。面接の場にも参画する予定の上司にあたる方が同席するため、技術が不足すると判断された場合は不採用になることが多いので、採用された時点でスキル不足という問題はおこらないようにできているのです。

 

結論としてはこんな感じでしょうか

フリーランスSEのとしてクビにならないためには

・勤怠をきちんとする(社会人として当たり前過ぎますが)

・面接のときにスキルについて嘘をつかない(これも当たり前過ぎることですが)

誤解④:なんとなく忙しそう

これも結論を先に書くと、忙しくない残業少なめの案件を探すことはできます。

フリーランスSEの案件は業務委託契約という形態をとることが多く、その場合は月単位の勤務時間契約を結びます。時間契約を結ぶということは、時間になったら帰れるということです。

もちろん案件によって時間や繁忙期の有る無しは全然違うので、詳細は面接のときに確認をして参画する必要がありますが、面接の際にしっかりと確認をして案件を選べば、ほぼ残業なしという現場を選ぶことも可能です。

 

誤解⑤:確定申告が必要なのでお金の管理が大変

たしかに正社員からフリーランスになると、新たに確定申告が必要になることは事実です。

そして確定申告やそのための経費管理と帳簿作成はたしかしそこそこ難しいです。ただし、それは全部自分でやった場合の話です。

多くのフリーランスの方は、この業務を税理士さんに委託します。委託すると年間20万円程度お金はかかりますが、それ以上にフリーランスで年収が上がって、さらにしっかりと節税できれば問題ないのです。

税理士さんに委託した場合は、自分でやることはレシートと領収書を1ヶ月に1回まとめて税理士さんに渡すことと、税理士さんが作ってくれた書類をもって2月から3月の時期に税務署に税金を払いに行くくらいです。

まとめるとこんな感じです

自分でやると大変だが、税理士さんに委託すると、

・レシートと領収書を月1回くらいのペースで税理士さんに渡す
・税理士さんが確定申告の書類をつくってくれるので、名前と住所を記載して税務署に支払いにいく
・税理士費用として年間20万円くらいかかるが、それ以上年収が上がることが多い。そして節税対策もできる。

 

いかがでしたでしょうか?キャリアアップを考えている方に少しでもこの記事が役にたてば幸いです。

是非、情報をしっかりととって、ご自身のキャリア設計に役立てていただければと思います。

IT業界への転職、フリーランスSEへの転職考えている方へ

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