【エンジニア交流会でよくある会話】IT業界への転職にITスクールは有効か?

【エンジニア交流会でよくある会話】IT業界への転職にITスクールは有効か!?

プログラミングスクール

ITスキル完全に未経験の状態からIT業界に転職を考えているのですが、まずはITスクールに通ったほうがよいのでしょうか?

IT業界未経験の方が交流会に参加されてよく質問される内容です。
結論としては未経験の方が「ITスクールに通うのは効果的!」だと思いますのです。ですが、ITスクールには非常にたくさんの種類があり、どのスクールを選んだらよいかわからない方が多いようです。

ここではIT業界未経験の方にとってITスクールがどう効果的なのか!どうやってITスクールを選べばよいかなどの基礎知識などについて書いていきます。

そもそもスクールにはどんなものがある?

スクール選び

ITスクールに通うこと自体は非常に有効な選択だと思います。ただ、ITスクールも非常にたくさんの種類があり、費用も何十万円するもののあります。また数ヶ月から半年以上時間をかけるものもあるので、どうせ時間を使うなら自分に合ったものを選びたいですよね。

まずは有料か無料か、転職支援がついているかどうかでスクールを大別して特徴を書いていきたいと思います。

有料・無料、転職支店の有無で分けると4パターンがある

1:有料スクール

2:有料+就職支援スクール

3:無料スクール

4無料+就職支援スクール

1:有料スクール

お金を払って学びに行く、代表的なスクール。

目的は技術を学ぶことなので転職が必須ということもなく、「転職予定はないが技術を学びたい」という方が主に使っています。

学びの場として、現役エンジニアが通うこともあります。

2:有料+就職支援スクール

有料かつ就職も支援しますよ、というスクール。

お金がかかる分、Webデザインも学べる等コースが細かく分かれており、自分の目標に沿った学習ができることが多いです。

また、就職支援も特定の企業限定ということは少なく、スクールによっては提携のエージェントを介して行ったりします。

3:無料スクール

「無料のみで就職支援はしていない」というスクールは少ないですが、大手IT企業等のサポートを受けて運営している場合があります。

2020年3月現在では、『42Tokyo』がその例。

こういったスクールは主にIT業界の発展を目的としているため、ある程度のレベルのテストに合格した方が通う、ということが多いです。

※「42」とは民間の非営利型プログラミング・スクールで、2013年にフランス・パリで設立された学校。

4:無料+就職支援スクール

就職支援も行うタイプの無料スクールは、生徒の就職先企業から「人材紹介報酬」としてお金をもらって運営をしているため、生徒は無料で受講できます。

ただし、スクールの紹介先で就職する必要がある等の制限があります。

なんといっても無料で勉強できて就職支援も受けられるということで、第2新卒などの若い層に人気があります。

こういったスクール毎の違いをしっかり押さえておくことが、IT転職のカギになります。

 

◎どうやって選べばよい?種類別スクールの特徴

悩む

では、スクールの種類によってどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

※サービス内容はスクールによって様々ですので、以下は全て「スクールによる」ことを前提として下さい。

1:有料+就職支援スクールのメリット・デメリット

◾️有料+就職支援スクールのメリット

1:入会制限無しで広く受け入れてくれる事が多い

2:お金を払って来ているので、他の会員のやる気が高い

3:学習支援が手厚く、教材の質が高い事が多い

4:期限内に決まった企業に就職しなければならない、という縛りが少ない

5:比較的大規模の企業を紹介してくれることが多い

 

◾️有料+就職支援スクールのデメリット

1:値段が張る(数十万円〜がほとんど)

2:技術力をつけることがメインなので、就職支援の優先度は低め

3:良くも悪くも、長期間ダラダラと通い続けることが可能

 

有料スクールであれば、お金がかかる分学習サポートが手厚いことが多いです。

一方で、スクール側は必死に転職させようとは思っていないので、ある程度自分で転職活動を頑張る必要があります。

2:無料+就職支援スクールのメリット・デメリット

◾️無料+就職支援スクールのメリット

1:生徒を転職させたいスクールと目的が一致するので、転職するというゴールを達成しやすい

2:上記の理由により、転職へのサポートが手厚い

3:ほとんどが期限付きなので、集中して受講&転職できる

4:中小企業やベンチャー企業を紹介してくれることが多い

5:なんといっても無料!

 

◾️無料+就職支援スクールのデメリット

1:1~3か月程度の期間内で、かつスクールからの紹介内で転職しなければならない事が多い

2:無料なのでやる気、質が低い生徒もいる

3:年齢制限など審査があったりする(転職しやすさが重要視されるため)

 

無料スクールはなんといっても無料であることと、スクールと「転職」という目的が同じなのが良い点ですね。

転職支援は本当に手厚いところがほとんどだと思います。

一方で、技術力はスクール頼りでは付きづらいので、ある程度自分で勉強する必要があります。

 

上記のように、スクールの種類によって、様々なメリット・デメリットがあります。

どんな人がスクールに向いてる?

ITスクール クラスメイト

では、先ほど紹介したスクールにはどんな人が向いているのでしょうか?

1:有料スクールに向いている人

【有料スクールに向いている人】

1:早く転職するより、技術力をしっかり付けてから転職したい方

2:就職まである程度時間をかけられる方

3:大企業志向の方

4:お金に余裕がある方

 

有料スクールは結構な金額がかかるので、まずは自分の経済状況と相談しましょう。

一般的には、一度退職してから転職活動をする場合は給料3ヶ月分程度の貯金は必要と言われています。

お金がないからと転職を焦って失敗してしまっては、元も子もないですからね…。

2:無料スクールに向いている人

【無料スクールに向いている人】

1:技術をつけるより早期転職を優先したい方

2:ある程度自分でも勉強できる方

3:中小企業やベンチャー企業志向の方

4:既に退職していて資金に余裕がない方

 

無料というのはかなり大きなメリットです。既に退職してしまった方や、第二新卒の方に人気があります。

無料スクールはもちろん学習サポートもしっかりしていますが、基本的に転職第一なので「自分でも勉強できる」ことが重要になってきます。

上記を踏まえた上で、スクール選びのポイントを挙げておきます。

・有料か無料か
・オンラインかオフライン(通学制)か

・通学制なら、自宅から遠くないか

・自学自習形式か、個別指導形式か、講義形式か

・学べる内容やコースをしっかり調べる

・就職先の例を見てみる

 

これらを参考に、「自分はどのタイプか?どんなスクールがあっているのか?」を検討しましょう。

「良いスクールに行けばいい転職ができる」というものではないので、ここはしっかり考えましょう!

 

◎スクールに通えば即戦力になれるのか

プログラマー 仕事

IT業界に転職するためにITスクールに通う方は、スクールを出たらすぐにプログラミング開発をする気満々な方も多いようですが、果たしてITスクール卒業後にIT業界に転職をして、すぐにプログラミング開発に携わることは可能なのでしょうか?

結論はITスクール卒業程度のスキルでいきなりプログラミング開発で即戦力になることはほぼ不可能です。

ITスクール卒業後にIT業界に進む上で、現実に起こっていることを知りましょう。

ITスクールを経てIT業界に進むなら現実を知ろう

1:スクールで学べるのはあくまで基礎

2:未経験からスクール卒業後によく陥る罠

3:プログラミング開発の仕事につくため

1:スクールで学べるのはあくまで基礎

「自分にあったスクールに通えばすぐ転職できて、即戦力になるのか?」というと、それは違います。
スクールはあくまで「IT業界に入るための基礎学習」の場。

スクールで学べる内容は基礎中の基礎であり、IT業界への入り口にすぎません。

スクールを卒業すればすぐ開発できる力が身につく、という訳ではないのです。

2:未経験からスクール卒業後によく陥る罠

実際には、スクールを出て転職した矢先に

・すぐに開発したかったのに、会社で研修を受けなければならない
・テスターをやらされていてスキルが伸びない
・本当は開発したいのに、ずっと保守運用をしている

といったことは多くあります。

やはり実務となると、基礎知識に加えて複雑な業務知識や経験値、そして「ビジネスとして技術を使う」感覚が必要となってくるため、「スクールに通っていたからすぐに開発現場で仕事ができる」というのは非常に難しいです。

3:プログラミング開発の仕事につくために

そうは言っても、せっかく転職するなら開発などのスキルを伸ばせる仕事に携わりたいですよね。
スクール卒業後に開発業務に携わるには、スクール頼りにならず、自己学習を怠らないことが重要です。

特にビジネス感覚を持つことが重要で、技術の使い方を「学習」から「仕事」に昇華する必要があります。
例えばスクールで学んだ知識を活かして自分でプロダクトを作り、公開・運用してみるのも良いと思います。

また、「絶対に最初から開発する!」と視野を狭めるのではなく、テスター→保守運用→開発とステップを踏む、というイメージを持つことも大切です。

転職後のキャリアをしっかりと築きたい方は、半年後・1年後・3年後…と長期的なスパンで考えると良いでしょう。

いずれにせよIT業界は変化が早く、常に学び続けていなければあっという間に使えない人になってしまいます。

そのためにも、スクールに頼るのではなく「スクールを使い倒す」くらいの積極的な気持ちで学び続けましょう!

◎まとめ

今回はIT転職にスクールは効果的か?を考えてみました。

スクールが効果的になるかどうかは、ご自分の環境とやる気に左右されます。

一番理想的なのは、自分の周りに未経験からIT業界に進んで自分の理想とする働き方をしている友人知人がいることです。そういうロールモデルがいると自分の進む道がブレないだけでなく、その方に転職や勉強の進め方を質問することができます。

文系出身の方で周りにエンジニアの知り合いがいない場合は、思い切って社外のITエンジニアとの人脈作りなども視野にいれてはいかがでしょう?長い人生のキャリア選択ですので慌てずに自分にあった道を見つけていってください。

 

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