【IT転職あるある】IT系に転職したら将来は食いっぱぐれないでしょうか?
【IT転職あるある】IT系に転職したら将来は食いっぱぐれないでしょうか?
IT系に転職したら将来は食いっぱぐれないと思ってよいのでしょうか?
これも交流会でよく聞かれる質問の一つです。
正しい情報と、飛躍した情報が混じっていますね。
・IT業界は将来性がある → 正しい
・IT業界は人材不足である → ある程度正しい
・IT業界に転職したら将来食いっぱぐれない → そうとも言いきれない
この記事では、これら一つ一つについて具体的に書いていきます。
目次
◎IT業界が人材不足と言われている根拠
IT業界は将来性があるとか、人手が足りてないから食いっぱぐれないとかいろいろ言われていますが、もちろんそれらの意見の根拠は存在します。
1:政府の見解
2:小学校の授業へのプログラミングの導入
1:政府の見解
政府がはっきりと言ってます。
経済産業省が2030年までの予測として、IT人材はさらに減少していくことを発表しているんです(IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果)。
ただ、これを読むと、要するに日本の人口減少が根本的な問題で、ITは日本が力を入れないといけない領域なのでますます人材が不足するってことなんだと思います。
なので、人材不足の理由としてIT業界で働く人がどんどん離職しているわけではないんですね。時代背景をしっかりと理解することが大事ですね。
2:小学校の授業へのプログラミング導入
IT人材が不足していることを政府も発表しながら、それに対してなにも対策が行われていないわけではありません。
小学義務教育へのプログラミングの導入はIT人材不足の対策の一つだと思います。
効果があるかは別として、政府がIT人材の不足を放っておけない問題と捉えている証拠だと思いますし、このまま行けばIT人材が不足するのは本当だという根拠だと思います。
ちなみにここでの話題からはそれますが、2020年から小学校の授業にプログラミングを導入することになりましたが、教科書や内容については批判が多いようです。
主要なプログラミングの義務教育化の批判
- 内容が中途半端
- 触りだけ教えても意味がない
- 教えられる教員がいない
身近な例でいうと子供のころから英語に触れていても、結局英語を話せるようにならない日本の教育の二の舞いにならないようにしてもらいたいものです。
話を戻しますが、小学校の授業にプログラミングを導入するくらい、このままいくとIT人材は将来不足してやばいという政府の本気度だけ理解しておけばここでは大丈夫です。
◎IT業界に就職することは簡単
そんなIT業界に就職するだけならそれほど難しくはありません。
1:新卒採用なら文系でも大量に採用枠がある
IT系への就職、エンジニア、SEといえば理系、または情報学部のイメージが強いと思います。
実は、IT業界における文系の割合は3割〜5割と言われています。
大量に採用するIT企業なら6割くらいが文系卒者であることもよくある話です。
しかも新卒採用の場合、平均半年くらい、長くて1年くらいの研修がありますので、全くの未経験で入社したとしても現場に配属されるまでにそこそこの知識を詰め込むことができます。
人手が足りてないので採用枠も多いので入るのは簡単な業界なのです。
2:20代の方なら未経験でも転職は簡単
20代なら未経験でもIT系への転職は簡単です。
20代前半なら第2新卒の枠で採用してもらえます。
20代後半だったとしても、本当にIT系ならなんでもよいなら未経験で募集している企業が山のようにあります。
これ以降の記事でも記載しますが、20代でIT系に簡単に転職できるといっても、やはりキャリアの積み方は意識した方がよいです。IT企業の中には低収入の会社や毎日終電まで残業があるようなブラック企業も多数存在します。
是非、できるIT人材を目指してください。
◎大事なのはできるIT人材になること
IT業界の人材不足がずっと続いていくとしても、IT業界で働く人間が全員優遇されるわけではありません。
長時間働いてかなりの低収入というブラックな会社もあります。
将来性があるといっても、「就職先すらない」という事態がおこらないくらいのものだと思ってください。
重要なのはできるIT人材になって、年収や重要ポジション、評価なども全て得ることができる人材になれるかだと思います。
できるIT人材になるために目指すキャリアイメージ
1:将来、PMやPLを目指そう
2:将来、上流工程に携わろう
3:複数のプログラミングスキルを身につけよう
1:将来、PMやPLを目指す
PMとはプロジェクトマネージャー、PLとはプロフェクトリーダーのことを言います。
一言で言えばプロジェクト全体をみる役割のことです。
PMやPLのポジションを経験しているだけでご自身の市場価値は上がりますが、さらにこのような力がつきます。
PMやPLのポジションで身につく能力
- プロジェクト全体を把握する力
- コミュニケーション力
- 予算管理、スケジュール管理の能力
プロジェクトの質はPMやPLで決まります。
このような能力はまさにIT業界で将来さらに求められていく力だと思いますので、是非キャリアアップしていきたいと考える方は目指していってください。
2:プログラミングだけでなく上流工程も携われるようになる
開発→設計や要件定義の上流工程にステップアップしたい!
こういうキャリアプランを描いているエンジニアの方はけっこう多いと思います。
実際に上流工程に携わるにあたってはコミュニケーション力がかなり求められます。
エンジニアに求められるコミュニケーション力
・開発(プログラマー) → プログラミングスキルが必須で、コミュニケーション力はあれば尚可
・要件定義、設計構築 → コミュニケーション力が必須
実は将来の年収や出世はこのコミュニケーション力が差になることは非常に多いです。
是非、力をつけるという観点でも上流工程を目指すのはオススメです。
3:複数のプログラミングスキルを身につける
もちろん1つのプログラミングに特化しているだけでもエンジニアとして価値は高いのですが、それが複数になると時代の変化にも強くなります。
複数のプログラミングスキルを身につけるパターン
- 王道の言語+流行りの言語を身につけるパターン → 例:JavaとPython
- 王道の言語+関連性の高い言語を身につけるパターン → 例:PHPとJavaScript
- 全く別の王道言語を身につけるパターン → 例 JavaとC++
特に10年以上エンジニアをしている方にとっては複数の言語が書けることは必須と思っていただきたいです。
どのパターンが正解というわけではなく、あなたの進みたい方向性やキャリアプランにもよりますが、是非ご自身の視野を広げたり、キャリアアップという観点で複数プログラミング言語に取り組んでいただきたいです。
◎まとめ
IT業界は将来食いっぱぐれないのか!
IT業界の変化のスピードが早すぎで、さすがに20年、30年先のことなんてわかりません。
でもIT業界がなくなっていることはないでしょう。
つまり、IT業界で活躍している人材でいる限りは将来は食いっぱぐれないし、むしろ将来安泰の可能性が高いです。
是非、IT業界に入ることを目標とせず、IT業界のできる人材になることを目標にしていただけるとよいかと思います。
IT業界への転職、フリーランスSEへの転職考えている方へ
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