【エンジニア交流会特有トピック】Nutanix経験を活かすキャリアアップとは?

【エンジニア特有のスキルトーク】Nutanixの経験を活かす転職やキャリアアップって?

インフラサーバー

Nutanixという少し珍しい環境でインフラエンジニアをしているのですが、将来性という意味ではどうなんでしょうか?

Nutanixはまだ日本では馴染みの低いサービス名だと思います。

交流会中でもこういうマイナーな現場経験をしている方は珍しい方ですが、そういう方にとっては一人で情報を集めるのはたいへんなものです。

エンジニア同士で交流会中にこんな会話をしているというイメージを持ちながら記事を読んでいただけると嬉しいです。

 

◎Nutanixとは

クラウド 仮想化 

おそらくNutanixの経験がない方が日本ではほとんどだと思うので、まず簡単にNutanixとは何かを説明していきます。(堅めの説明になるので、頭が痛くなったら「簡潔にいうと」の青字部分だけ読んでください。)

1:Nutanixの企業名という側面とサービス名という側面

〜アメリカのインフラ企業〜

そもそもNutanixというのは、2009年にアメリカで創立された企業の名前です。

ITのベンチャー企業としてスタートし、2017年には従業員数が2000人を超え、大企業となり、今やシリコンバレーのITインフラ企業の中でNo.1の成長率の企業と評価されている会社です。

次にNutanixサービスの基本であるハイパーコンバージドインフラストラクチャーとはどんなものなのでしょうかを記載していきます。(本当に眠くなりそうな方は青文字だけ拾って読んで下さいね)

 

〜ハイパーコンバージドインフラストラクチャー〜

冒頭でも説明した通り、Nutanixとは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(以下HCI)サービスの1つを言います。HCIとは、仮想化基盤のことであり、サーバやストレージ、ソフトウェアなどを全て1台で提供されているものをいいます。従来の仮想化基盤は構成も複雑だったため、機能の拡張も困難であり、様々なコストがかかってしまっていたが、より簡単に仮想化が実現したいというニーズに応えた形がHCIです。

サーバの運用や管理を行っている企業はコスト面を抑えるためにHCIの知識を持っている人を求めており、そのニーズとNutanixができることがマッチしたということですね。

 

2:Nutanixでできること

ここではNutanixの主な機能を紹介していきます。

Nutanixの特徴の1つは、サーバとストレージを1つにまとめ、それらをソフトウェアとして提供している点です。そしてそれら機能を管理しているのが「Acropolis」というNutanix独自のテクノロジーです。

 

〜Acropolis〜

NutanixのテクノロジーであるAcropolisは、サービスの高パフォーマンスを維持する仕組みや、圧縮・重複排除、スナップショットなど仮想基盤を利用する企業にとって必要となってくるストレージ機能を提供しています。またNutanix内で作成した仮想マシンを他のパブリッククラウドにシームレスに移行することも可能であり、複数のクラウドを利用した災害対策機能なども提供されています。

次に仮想マシンやアプリケーションを一元的に管理することができる「Prism」について説明していきます。 

〜Prism〜

PrismとはWeb上で仮想マシンや各種アプリケーションを統合的に管理することができるツールをいいます。実際のWeb画面ではわかりやすく直感的に操作ができ、データ分析、リソース予測画面などを提供しています。少ないクリック数で管理操作を実行することができるもの特徴の1つです。

これまでの環境では、様々な機能のために追加でソフトウェアを購入する必要がありました。しかし、全ての機能がこのPrism上に存在しているため、運用にかかるコストが大幅に削減できるのです。

次にアプリケーションの自動化などの機能である「Calm」について説明していきます。

 

〜Calm〜

Calmとは、先ほど説明した管理ツール「Prism」の拡張機能のことをいいます。主な機能としては、アプリケーション管理の自動化や、パブリッククラウド上の仮想マシンのマネージメント機能などです。

これまでのIT部門では、インフラ部門とアプリケーション部門は分野ごとに部門が分かれて作業が行われていました。各部門は行なっている作業が違うため、連携をとるのに時間と労力が必要でした。しかし、この新たに拡張されたCalmを利用することによって、Prism上でインフラ部門とアプリケーション部門とが一元的に作業をすることができるようになり、スピーディーな連携作業を実現することができました。

3:簡潔に言うとNutanixって!(これまでの説明が意味不明だった方向け)

ここまで堅い文章で説明してきましたが、Nutanixを簡単に言うと、VMwareのライバル的な仮想化基盤のサービスです。

運用コストを抑えるメリットがあり、日本でも注目を浴びてきているサービスとだけ覚えてもらえたら十分です。

◎Nutanixの経験を活かしてキャリアアップするメリット

未来 Future 将来性

まだまだ日本では馴染みの少ないNutanixですが、非常に将来性は強いと思います。その根拠について書いていきます。

Nutanixの経験があると、将来的にこんなメリットが!

1:アメリカの市場に見る将来性の高さ

2:コスト削減効果による大きな需要

1:アメリカの市場に見る将来性の高さ

日本では仮想化基盤(HCI)の市場ではVMwareが圧倒的でありNutanixはまだ知名度は低いが、海外ではVMWareと肩を並べる存在になっています(市場シェアでもVMwareに次ぐ2位で、完全に2強状態)。

近年、日本でもNutanixのセミナーが開催されたり、Nutanixの運用・管理のしやすさに目をつけた企業が、すでに利用しているサーバ運用の運用コストを抑えるためにNutanixのサービスに乗り換えたりと、これからの利用が増えていくであろうサービスだと思いますので、将来性はかなり高いです。

2:コスト削減効果よる大きな需要

なぜ日本でもNutanixの導入が検討されているかの一番の理由はコスト面のメリットと言えます。

Nutanixの機能に共通することは、作業の無駄を省き、1つの画面で一元的に作業ができる点です

そのため、Nutanixの知識や業務経験を有していれば、一通りのインフラ業務を任せられる人材になることができるので、企業にとって一番コストがかかるのは人件費を減らすという効果をもたらせるのです。

インフラ業務の構築作業から運用業務までをそれぞれ別の人材に作業を割り振ってしまうと、それだけで人件費がかかってしまいますが、サーバを構築する知識からサーバを運用する知識までトータルで行うことができる人材がいれば、人件費のコストを抑えることができます。

インフラ業務をトータルで行うことができるのは、転職活動でもかなりのアピールポイントになります。

 

◎一緒に身につけると有利なスキルは?

サーバーサイド言語 Java Ruby

では、Nutanixの将来性も踏まえて、どんなスキルや現場経験を積めばよいのでしょうか。

Nutanixによる仮想化を経験しているということは、インフラエンジニアとしてのサーバやネットワークの設計・構築スキル、サーバやネットワークの運用・保守スキルは当然必要ですが、それ以外にあると差がつくスキルということで記載していきます。

Nutanixの現場を経験しているインフラエンジニアが身につけておくと差がつけられるスキルは!

1:Nutanix認定資格

2:英語力

3:ITコンサルタントの能力

1:Nutanix認定資格

Nutanixには認定資格が存在しています。

これから日本で多く認知されるであろうNutanixの認定資格を持っていることは、それだけで価値があります。

資格取得のためにはインフラ業務の基礎知識も必要となってので、Nutanixの認定資格取得を通してインフラ業務の知識も併せて身に付けたり、整理することができます。

この認定資格はオンライン上で受験でき、基本的に無料であることも嬉しい要素です。

1点問題があるとすれば、この認定資格は問題文も含め全て英語表記となっているので、英語が苦手な人にとっては不利になってしまうのだが、この壁は乗り越えるだけの価値があります。なぜなら、Nutanixのサービスは日本での実績がまだ浅く、操作方法などが記載されたマニュアルも日本語化されていないことが多く、Nutanixのエンジニア向けのポータルサイトも日本語化はされていないため、Nutanixの業務に携わると自然と英語と関わり合うことになるからです。

2:英語力

上でも記載した通り、Nutanixを現場で扱い場合は、マニュアルはほとんど英語であり、現状は外資系の企業や海外のクライアントである場合などが多いのです。

つまりNutanixの現場でのコミュニケーションは英語が必要とされることが多いので、日本での導入研修などが充実してくるまでは英語力は必須のスキルといけると思います。

3:ITコンサルタントの能力

Nutanixの強みであるコスト削減のメリットを最大化するには、ITプロジェクト全体を管理する力や視点が求められます。

そのための力として身につけておくとよいのがITコンサルタントの能力でしょう。

ITコンサルタントは、企業の事業拡大をITの視点から見直し、IT戦略を立てる仕事のことを言います。主な業務内容としては、企業からのヒアリング、データ分析、提案、マネジメントなどです。

ITコンサルタントとして重要なことは、企業の現状を正しく把握した上で、最新のIT技術を駆使し企業の要望を叶えていくことであり、幅広い知識と分析能力が必要となってきます。

もちろん、Nutanixの業務経験のみでITコンサルタントになれるわけではないのですが、そこを目指すための入り口には適していると思います。なぜならNutanixでできることはこれまで紹介してきた通り、多岐にわたっており、インフラ構築から運用、管理までの一通りのインフラ業務を経験することができるからです。

1つの業務に精通してその分野のスペシャリストを目指す道もITの世界ではありますが、そこに固執せず幅広い知識を身につけられるのがNutanix業務のメリットであり醍醐味だと思います。

◎まとめ

今回はNutanixの経験を活かすキャリアアップや転職について記載しました。

実際にIT業界で仕事をしていても、今回のように自身の業務経験がマイナーなジャンルであるために、その経験がどうキャリアアップや転職に活かせるかわからない方が多いようです。

そういう方は、交流会や勉強会など、是非同世代のエンジニアとの情報交換によって刺激を得て、視野を広げてみてください。

また自分と似たようなマイナージャンルの経験をしている人がキャリアアップや市場価値アップに向けて努力している話を聞くのも非常に刺激にもなると思います。

生の情報をとることはあなたのキャリアアップに大きくプラスに働くと信じています。

 

IT業界への転職、フリーランスSEへの転職考えている方へ

転職を成功させるためには、スキルや経験値も重要ですが、同じくらい正しい情報を事前に取得することが重要です。転職フェアや転職エージェントで得られる情報はどうしても企業人事担当や営業実績を上げたい人材会社の営業担当の個人的な意見が混ざってしまう可能性があります。

フラットな情報は同世代の社会人から取得するのが最もオススメと思います。そんなフラットでリアルな情報交換をしたい方は是非、キャリアアップ交流会に参加をしてみてください

キャリアアップ交流会は、同年代のIT業界で働く様々なエンジニア、IT事務の方、IT業界への転職を目指している方とリアルな情報交換ができる場を提供しています。

 

Follow me!