【エンジニア交流会特有トピック】プロトタイプ開発の経験を転職に活かすには!
【エンジニア特有のスキルトーク】プロトタイプ開発をキャリアアップに活かすには?
プロトタイプ開発の現場で働いた経験をキャリアアップに活かすには!という話を以前交流会でもしたことがあります。
具体的なプログラミング言語と違って、少し抽象的な経験となるため自分ではどういかせるかわからないとおっしゃっていたので、今回はプロトタイプ開発経験にしぼって話題を書いていこうと思います。
目次
◎プロトタイプ開発とは
プロトタイプ開発経験のない方向けに、まず簡単にプロトタイプ開発とは何かを説明していきます。(写真のプロトタイプガンダムとは特に関係はありません。)
1:プロトタイプ開発とは
プロトタイプというのは「原型」、「試作品」という意味があます。
つまり開発の早い段階でプロトタイプを作成して試作品をエンドユーザーが確認、または評価することによりシステムの仕様を確定していくプロセスになります。
プロトタイプ開発をすることでプロジェクトの費用の低減をすることができ、仕様の際に不具合が生じても手戻り工数を減らすことができるので、開発の途中で仕様や変更への対応もしやすくなります。
2:プロトタイプ開発のメリット
まずはプロトタイプ開発のメリットから紹介していきます。
早い段階で完成品のイメージを共有できる
1つ目は早い段階で完成品のイメージを共有できることです。
システム開発をした経験がない依頼者側は作りたいシステムがあっても漠然としたイメージのみとなってしまうことが多いです。
プロトタイプ開発であれば早い段階で試作品を完成することができ、実際のシステムの確認や操作などをしてみて「イメージ通りであるか」、「追加してほしいことがあるのか」という点を知ることができます。
細かい点を共有し合うことができてスムーズに開発を進めていくことができます。
リスクを回避できる
2つ目は開発中の予期せぬリスクを回避できます。
システム開発を経験がない依頼者であれば、持っている知識や経験、考え方が異なるため、意見が対立してしまうことや、思っていたものと違った場合は修正する必要があります。
このようなトラブルが生じてしまってもプロトタイプ開発であれば試作品を検証して作り直していくので、大きな修正はなく細かい修正のみなので開発中の予期せねリスクを回避して費用が大きく膨らんでいくことを防ぐことができます。
システムの質が高くなる
3つ目はシステムの質です。
システム開発をしていく点で最初からシステムが決まっていることはほとんどないので、修正が必ず必要になります。
実際に稼働するシステムを確認した後には新たなアイデアが出てくることもよくあります。
プロトタイプ開発では段階的に開発を進めていく際にシステムの仕様感を確かめることができ、その都度「ここをこうすれば良い」、「このようなシステムを追加したい」などシステムとしての質を高めていくことができます。
3:プロトタイプ開発のデメリット
プロトタイプ開発にもデメリットがあります。
どのようなデメリットがあるのか紹介していきます。
大規模なシステム開発には不向き
1つ目は大規模なシステム開発に不利なことです。
規模は大きなプロジェクトの場合、システム開発に関与する人が増えてくるので、試作品を何度も作って検証していくのでは作業効率がとても悪くなってしまい、プロジェクトを進めていくことができません。
プロトタイプ開発はプロジェクトの規模によって向き不向きが生じてきます。
要望が細かすぎて先に進めなくなる可能性
2つ目はプロジェクトの要望が細かすぎて先に進めなくなる可能性があることです。
プロトタイプ開発で稼働するシステムを見ながら仕様を決めていくことができますが、要望が細かくなってしまう、または無茶な要望を依頼者側が行うなどしてプロジェクトが進まなくなってしまうこともあります。
◎プロトタイプ開発の種類
プロトタイプ開発には3つの種類があり、それぞれ種類によって特徴が異なります。
どのような特徴があるのか紹介していきます。
プロトタイプ開発の種類
1:ファンクショナルプロトタイプ
2:デザインプロトタイプ
3:コンテクスチュアルプロトタイプ
1:ファンクショナルプロトタイプ
このプロトタイプは動き方のシュミレーションを確認することができます。
紙設計してテストするペーパープロトタイプツールやInVisionなどのツールを使用して開発していきます。
2:デザインプロトタイプ
このプロトタイプはAdobe XDやFigmaなどのプロトタイピングツールを使用してリアリティを持たせていきます。
具体的なデザインや形を加えた試作となり、見た目を完成品に近づけていくことができます。
3:コンテクスチュアルプロトタイプ
コンテクスチュアルプロトタイプは製品やサービスの動画、コマーシャルを作ってユーザーが実際に使用するイメージを与えることができます。
ユーザーに疑似体験させることでユーザーの反応を見ることができ、改善点などを模索していくことができます。
◎経験を活かしてどんな業種、現場に転職できるか?
プロトタイプ開発の経験を活かせる業種や現場は以下のようなところかと思います。
プロトタイプ開発の経験を活かせる現場
1:ソーシャルゲームなどの携帯アプリ開発
2:新規事業でのアプリ開発など
1:ソーシャルゲームなどの携帯アプリ開発
ソーシャルゲームのアプリを開発は、最初からお金を書けすぎずにα版としてリリースをしてユーザーの反応をみて完成品に近づかせる傾向がありプロトタイプ開発者がよく採用されます。
もちろんすでにユーザーがついているゲームの続編などは最初から完成度の高い状態でリリースされるので区別が必要です。
2:新規事業でのアプリ開発など
新規事業でのアプリ開発なども限られた予算の中でユーザーの声を見ながら展開するため、プロトタイプ開発が採用されることが多いです。
ただし、会社としては同時にたくさんのアプリ開発を同時に進めていることが多く、スピード感のある開発に柔軟に対応できる人材が重宝されます。
◎一緒に身につけると有利なスキルは?
プロトタイプ開発の経験のあるエンジニアが身につけておくとよいスキルや経験を紹介します。
プロトタイプ開発の経験のあるエンジニアは、是非こんなスキルも身に着けよう
1:Swift、Javaなどの携帯アプリ開発言語
2:CSS、JavaScriptなどのフロントエンド言語
1:Swift、Javaなどの携帯アプリ開発言語
ソーシャルゲームアプリの開発はiPhoneであればSwift、AndroidであればJavaかKotlinがほとんどであるため、これらのプログラミング言語を身に着けておくと転職やキャリアアップに有利です。
AndroidエンジニアとしてJavaのみ経験がある場合でも、Swiftと両方できると重宝されることもあります。
2:RudyやPHP、Scalaなどの開発言語
ソーシャルゲームのアプリ開発だけでなく、そのプラットフォームを企業が活用しやすいようにウェブでのサービスに焦点を当てるならRudyやPHP、Scalaなどの開発言語を持っていると重宝されやすいです。
◎まとめ
今回はプロトタイプ開発の経験とキャリアアップについて記載しました。
実際にIT業界で仕事をしていても、自分の経験しているスキルがどうキャリアアップや転職に活かせるかわからない方が多いようです。
そういう方は、是非同世代のエンジニアとの情報交換によって刺激を得て、視野を広げてみてください。
生の情報をとることはあなたのキャリアアップに大きくプラスに働くと信じています。
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