【エンジニア交流会特有トピック】Redshift経験を活かすキャリアアップとは?

【エンジニア特有のスキルトーク】Redshiftの経験を活かす転職やキャリアアップって?

warehouse 倉庫 クラウド

AWSの現場でRedshiftの業務に携わっています。それ以前もデータベースの業務は数年やっていたのですが、今の現場経験を活かしてキャリアアップするにはどういう道があるのでしょうか?

AWS関連の業務をわれている方ならRedshiftという言葉は聞いたことがある方も多いと思います。

最近AWSのRedshiftの経験をメインにもっている人と話すことがあったので、今回はRedshiftの経験をテーマに記事を書いていこうと思います。

◎Redshiftとは

雲 クラウド AWS

AWSやクラウド環境での業務経験がない方にとってはRedshiftという単語が耳慣れないと思いますので、まず簡単にRedshiftとは何かを説明していきます。(堅めの説明になるので、頭が痛くなったら「簡潔にいうと」の青字部分だけ読んでください。)

1:データウェアハウスというサービス特性

Redshiftとは、冒頭で説明した通り、AWSが提供しているデータウェアハウスのことをいいます。データウェアハウスとは、様々なデータを収集し、統合・蓄積させ、分析するために保管しておくシステムのことです。一括でデータを取り扱うことができるため、大容量のデータの処理に最適なサービスです。

Redshiftでは、並列コンピューティングをサポートしており、従来のオンプレミスデータウェアハウスよりも大量のデータを短い時間で処理することが可能となります。

また、Redshiftの運用コストも従来のオンプレミスデータウェアハウスに比べて10分の1に抑えることができるんです。

Redshiftは様々なデータの集合体であるビッグデータの処理に適しています。ビッグデータは、企業のマーケティング分野で重要な位置づけとなっています。次の章ではそんなビッグデータについて説明していきます。 

2:今流行りのビッグデータと相性がよい

ビッグデータとは、単に大量のデータのことを指すのではなく、様々な種類や形式のデータであり、リアルタイム性を求められるものとなっています。そのため、集められたデータはある程度早い段階で分析を行わなければ意味のないデータとなってしまいます。記録されたデータを即時に分析する事によって、企業にとって有益な情報となり、新たな事業を生み出すヒントを得ることができるのです。

近年、ビッグデータを活用し始めている企業も増えているが、ビッグデータは企業の事業展開に対し、すぐに結果が出るものではなく、ある程度長い期間を念頭に置いておかなければならないものです。なぜなら、ビッグデータはデータを蓄積させてからが勝負であり、データ量が十分でないと力を発揮しないからです。

本気でビッグデータを活用しようと考えている企業は、結果を出す時期を想定し、そこからスケジュールを逆算して早めに始める必要があります。これから企業が取り扱っていかなければならないデータの量は増えていく一方のため、ビッグデータ関連の知識を持っていると転職活動時に有利となってきます。

3:Redshiftでできること

〜データウェアハウスでのデータ管理〜

Redshiftは、データウェアハウスサービスのことであると説明してきた。似ている言葉として「データベース」という言葉があります。この二つの言葉の違いについて簡単に説明していきます。

まず、データベースとは、現在使われているデータを蓄積していくサービスをいいます。一方、データウェアハウスは、現在だけでなく過去のデータまでも保管しておくサービスをさします。データの量は言うまでもなくデータウェアハウスの方が多いのですがが、過去のデータも取り出すことができるため、より正確な統計を導き出すことができるのです。

つまりRedshiftは、より多くデータを保管でき、正確なデータ処理もできるデータウェアハウスサービスを提供しているということなのです。

〜クラウド上の利用ができる〜

Redshiftの特徴の一つが、クラウド上に構築されている点です。自社で物理的に管理をしていないため、場所を確保する必要がなく、コストを抑えることができます。利点はそれだけでなく、もし何らかのトラブルが生じて自社のデータに影響が出てしまったとしても、元のデータはクラウド上で管理しているため、運用には全く影響が出ない点があります。Redshiftを管理しているAmazonには高度なセキュリティーが存在しているため、データの盗難や流失の心配もする必要がなく、企業側は純粋に自社で集めたデータの運用のみに時間とコストをかけることができるのです。

日本では自然災害が多いため、自社で物理的に管理していくのはかなりデメリットが多いと言われています。大切なデータをしっかり管理していくためにもクラウドを利用していくことは必須条件となっていくでしょう。 

〜きめ細かいマーケティングの実現〜

ユーザーのニーズにいち早く答えるためにRedshiftは活用することができます。消費者に対して物を売る事業をしている企業だと、膨大なデータを集めて分析するのに時間がかかってしまうことがあります。すると、施策を打ち出した頃にはユーザーのニーズが移り変わってしまっうこともあります。一度消費者を取りこぼしてしまうと競合他社からはかなり出遅れてしまうため、その差を縮めていくのはかなり困難なことになります。

Redshiftを導入する事によって、新たな分析基盤が構築され、データの処理速度が大幅に改善されます。そのため企業は、より効果的でスピーディーにマーケティングの施策を実施することができるのです。

〜柔軟な運用が可能〜

Redshiftは、他のツールから移行をする際や、新たなツールを導入する際にも対応しやすく、柔軟に運用ができるサービスであると評判です。

普通、新たなツールを用いて機能を拡張していくためには様々な手順を踏んで実現していかなければいけませんでした。しかし、Redshiftでは、コンソール画面を数回クリックするだけの手順で機能を増やせるほか、SQLによって他のソフトウェアとの連携も簡単に行うことができます。この柔軟に対応ができる点がRedshiftの強みであり、移行のしやすさから企業もこれからRedshiftの利用が増えていくと考えられます。

4:簡潔に言うとRedshiftって!(これまでの説明が意味不明だった方向け)

ここまで堅い文章で説明してきましたが、Redshiftを簡単に言うと、データを膨大に収納できて、取り出しもスピーディー、スペースもとらない魔法のIT版収納庫のようなイメージです。

コスト削減ができて、処理スピードが早いのでマーケティング分析にも活かせるため、導入企業が増えているのです。

◎Redshiftの経験を活かしてキャリアアップするメリット

階段 キャリアアップ ステップアップ

すでに多くの企業で導入されているRedshiftですが、その需要はさらに高まると思います。その根拠について書いていきます。

Redshiftの経験があると、こんなメリットが!

1:AWSのパブリッククラウド市場シェア

2:コスト削減効果による大きな需要

1:AWSのパブリッククラウド市場シェア

パブリッククラウドでシェアが最も高いのがAWSです。AWSとは、Amazon Web Servicesの略称で、インターネット通販で有名なAmazonの子会社が提供しているクラウドコンピューティングサービスをさします。

Redshiftはその性能の高さももちろんですが、AWSが提供しているサービスなので使用しているという企業も多いはずです。

AWSのサービス開始時期は、2006年からであり、その他のクラウドコンピューティングサービスと比べると先行者的な立ち位置だ。様々なノウハウを蓄積し品質の良いサービスを提供することができているため、業界内で高いシェアを保ち続けており、コスト削減の観点から今後もクラウド環境への移行は進んでいくと思います。

AWSの普及に伴い、Redshitの市場もさらに拡大していく可能性が高いのです。

2:コスト削減効果によるニーズ

すでに記載した通り、Redshiftにより従来のオンプレミスデータウェアハウスよりも大量のデータを短い時間で処理することが可能となり、運用コストも従来のオンプレミスデータウェアハウスに比べて10分の1に抑えることができるメリットがあります。

クラウド環境全般に言えることですが、コスト面のパフォーマンスが高いため、さらにニーズは高まっていくと想定されます。

3:データをマーケティングに活用するニーズ

今の時代はいかに情報やデータを持っているかではなく、どう活用するかで差がつく時代と言われています。

そうしてできたのがビッグデータやデータサイエンティストといった言葉や職種で、その前提には大量のデータを扱える環境、迅速に処理できる環境があります。

その環境を支えているのがAWSやRedshiftであり、マーケティングの活用がさらに日本でも普及するにつれて、さらに需要は固まっていくと思います。

◎身につけておくとよいスキル

SQL データベース

では、Redshiftの将来性も踏まえて、どんなスキルや現場経験を積めばよいのでしょうか。

Redshiftの業務経験をしているエンジニアが身につけておくとよいスキルは!

1:SQL(データベースはPostgreSQL)

2:クエリの知識

3:データサイエンティスト、ビッグデータの知識

1:SQLの知識、業務経験

データを扱う業務のため、SQLの知識をつけておいた方がよいです。

データウェアハウスでは、大量のデータを扱わなければいけないため、SQLを駆使して大量のデータを効率的に取得、更新、削除、追加していく必要があります。

また、SQLは国際的に標準化されているため、元のデータベースが変わったとしても同じSQLで業務を行うことができるので、SQLの知識を持っていればデータを取り扱う企業にとっては重宝される人材として扱われます。

同じ様にRedshiftでもSQLは活用されていて、データアクセス時に使用するSQLはPostgreSQLの構文と互換性があるため、PostgreSQL用のドライバさえ使うことができれば、あとは特別な準備は必要なく、Redshiftに対しての接続やクエリの発行が行える様になります。

2:クエリの知識

クエリとは、ソフトウェアに対するデータの問い合わせや要求などを一定の形式で文字に表すことで、クラウドやビッグデータを取り扱う人にとっては重要な業務となります。

クリエを通して、データの検索や更新、削除、抽出などの要求をデータベースに送る事になります。このクリエを記述する言語で使われるのが上記で紹介したSQLで、SQLの知識をつける上で必然的にクリエの知識も必要となってくるのです。

SQLやクエリは様々なシステムで活用されているため、知識や業務経験がある人材を企業側は求めているので、習得することでご自身の市場価値を高めることができます。

3:データサイエンティスト、ビッグデータの知識

インフラエンジニアをやりながらデータサイエンティストとしても業務をおこなうことは稀だと思いますが、そういったマーケティングの視点でデータを扱う担当者とのやりとりができることで業務がスムーズに進むだけでなく、転職やキャリアアップでもプラスに作用する可能背は高いです。

分析やマーケティングといった考え方が好きな方は特にオススメです。

◎まとめ

今回はRedshiftの経験を活かすキャリアアップや転職について記載しました。

実際にIT業界で仕事をしていても、今回のように自身の業務経験がマイナーなジャンルであるために、その経験がどうキャリアアップや転職に活かせるかわからない方が多いようです。

そういう方は、交流会や勉強会など、是非同世代のエンジニアとの情報交換によって刺激を得て、視野を広げてみてください。

また自分と似たようなマイナージャンルの経験をしている人がキャリアアップや市場価値アップに向けて努力している話を聞くのも非常に刺激にもなると思います。

生の情報をとることはあなたのキャリアアップに大きくプラスに働くと信じています。

 

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